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ここにあるいのち①

私の手元にはふたつの可愛いいのちがあります。

最初に手にしたいのち。

そう、ルナ。

会社が倒産して次の日にぶらっと寄ったペットショップでルナに出会った。

1件目ではためらいやめたのに2件目に行ったとこでルナをみて思った。

この子はもう3ケ月もここにいるのか。

女の子で3ヶ月で売り残ったら繁殖にまわされると聞いて、ためらっていた

気持ちはどこかへいった。

今から約4年前、トイプードルのウランが亡くなってから実家には犬がいなくなった。

姉がトリマーをしていて練習になるからと飼ったウラン。

結局いつも家にいる母になつき、母もウランを我が子より可愛がった。

18歳の時だった。

それから私は22歳から26歳手前まで県外へ出ていた。

26歳でまた実家に戻り、ウランがなくなるまでの2年とちょっとウランは

夜中いつもわたしのベッドにもぐりこみ一緒に寝ていた。

隣の母の部屋で寝ていたはずのウランが朝には私の布団の中でへそてんで

寝ていて私が身をせまくして寝ていた。

それがまた可愛かった。

生まれつき心臓に穴が開いていて長生きは難しいといわれていた。

興奮して走らせるのもダメ。

最後の頃は喉に唾液が溜まって膨らみ、ご飯が食べにくくなりやせていた。

心臓が悪いのでその膨らみを取り除く為の手術の麻酔が打てず、処置の

しようがなかった。

2005/4/8.

その日は妹の子の1歳の誕生日だった。

私は結婚して家を出ていたけど実家でみんなでお祝いしに来ていた。

帰る時に奥で寝ていたウランが玄関まで見送りに来てくれた。

よたよたときたウラン。

眠いのかなと思った。

他の誰も見送りがなかったのにウランだけが見送ってくれた。

ウランに帰るねと言って実家を出た。

その時のウランが生きている最後のウランの姿だった。

その夜からぐったりとして朝に病院に連れていったが手のうちようがなく・・。

心臓発作を起こしたらしい。

私は仕事だったので連絡ももらえずにいた。

心配させると思ったようで。

夜7時頃。

仕事で遠出して疲れて寝ていた私に妹が電話してきた。

「kariちゃん・・・ウランが死んだよ・・・。」

突然の事に言葉が出なかった。

「・・・うそでしょう・・・?」

ベッドから飛び起きて車に乗り、実家へと向かった。

昨日、ウラン普通だったのに・・・

なんで?

なんでなの?

実家へ行くともう涙があふれてどうしようもなかった。

2階へ上がり母の部屋へ行くとベッドには目を開けたままのウランが横たわって

いた。

そのそばには泣いている母。

心臓発作が起きてそのまま亡くなったらしい。

だから目を開けたまま・・。

ふわふわの毛のちいさいウラン。

喉にできたふくらみが苦しそうだった。

あんなにうるうるしてた可愛い目がもう乾いていて・・。

触るともう冷たかった。

昨日、最後に見送りにきてくれたのに・・・

どうして今はもう動かないのか、、、

涙があふれて子供のように泣いた。

昨日、たぶんもうしんどかったんだ。

だからずっと座布団の上で寝ていたんだ。

でも私が帰る時に見送りにきてくれた。

ウランは”さようなら”の時が近づいていることを知っていたのかもしれない。

昨日、わたし、ウランを抱っこしたかな・・・

頭の中をぐるぐるといろんな事がめぐり、ただただ悲しくて母と一緒に泣いた。

母は昔からネコが好きだったのにウランが家にきてからは犬が好きになった。

そして我が子以上にウランを愛してきた。

ウランが死んだら一緒に死ぬと前から言っていたので本当に死んでしまった

この日から母はどうなるのだろうと思った。

姉妹で前々からもしウランが死んでしまったらすぐに違う犬を飼ってこないと

やばいのでは、といっていたのです。

でも結局、母はもう死ぬのが辛いから犬はいらないといってそれからは

飼うこともなく時間が過ぎていった。

実家には姉夫婦が一緒に住んでいたのですがそれから借家を借りて出て

家を建てたので実家には両親だけになった。

うちの両親、もう何年も家庭内別居。

ウランが我が家に来た年の暮れに自営業だったうちの会社が倒産して

そのまま自己破産した。

父が人に頼まれて切った小切手が不渡りになり、頼んだ方の会社は無事で

うちが倒産になった。

それまでも父の仕事に対する不満があった母はこの事を境に父と向き合うことを

しなくなった。

完全な亭主関白な家で母はいつも父をたてていた人だった。

同じ年に実家は新築したばかりだった。

母は花が大好きで自分の花壇ができた事をすごく喜んでいた。

そして死ぬまで住める家が出来たとも喜んでいた。

がその暮れに自己破産し、家はもちろん競売物件となる。

母にとって父の横暴なやり方の結果がこれだったので今までの我慢も限界を

超え、いつも明るい我が家はその日から笑い声がなくなった。

長い時間をかけて今の笑い声のある実家に戻ったのです。

そんな日々も母を支えていたウラン。

そのウランもいなくなり、娘夫婦もいなくなり。

昔ほどではないけど相変わらず家庭内別居で会話も少ない両親。

そんな母はいつも老後の自分の身の不安を娘たちに言っていた。

母にとってやっと手に入れたマイホームはわずかな時間で失った。

終の棲家がなくなったのだ。

借家暮らしは契約年数が決められ2年ごとに転居した。

そんな暮らしが嫌だったのだろう。

私がマイホームを建てたかったのはもちろん自分の夢でもあったが

本当は将来、母と一緒に暮らす為にと、思っていた。

この事は旦那サマにも相談してます。

父は(くわしく書いたら嫌になるので省きますが)一人でも生きていける人なので

母だけでもと思っているのです。

四人姉妹の私達には跡取りがいません。

長女と四女は長男の嫁。

三女は次男ですが長男の嫁さんと義理のお母さんが折り合いが悪いので

きっと将来は一緒に暮らすはめに・・。

で三男坊のうちの旦那サマが一番いいのです。

でも母にはこの事は言ってません。

自分で生活できるうちは頑張ってほしいから。

親に弱音吐かれて泣きつかれるのはまだ先でいいと思う。

もう少し”親”でいてほしい。

長ーくなりましたが、ルナを我が家に迎えた理由。

ルナのお目目の中にウランを見たから。

家が飼わなくてもこの子はもうこの世に生まれてしまっていていつか

必ず死んでしまう日がやってくる。

繁殖にまわされて一生を終えるのなら我が家で幸せにしてあげたい。

この世を卒業するその日まで一緒に生きてきたい。

そしてもうペットは飼わない!と言っている母が一番ほしがって恋しがって

いることを知っているから。

自分で飼うとまたいなくなった後が辛いけど、私が飼えば少しは違うかも。

などなど、これだけじゃないのだけどいろんな理由でルナを我が家に

迎えました。

旦那サマも好きじゃないと言いながらなぜか飼うことには賛成だった。

というかためらう私に飼ってしまえ!!と言っていたsweat02

ウランを亡くしてから私も当分の間、泣いて暮らした。

今も思い出すだけで泣けてくる。

でもやっぱり犬の暖かさに触れたい。

抱っこしたい。

小さい頃からペットがいないときはなかった。

ネコと犬が何匹もいた。

あのふわふわの暖かい体温が恋しくて仕方なかった。

なのに、ルナを迎えた次の日。

ゲージの中でちょこんと座っているルナをみて私は思った。

やってしまった・・・。

この子の命を私が預かってしまった・・・。

そう思ったのだ。

そう、今までは母がペットのお世話をしていたので自分で一からお世話を

するのが初めてだったのだ。

子犬の面倒なんて!!

実家には母もいればトリマーの姉もいたのだ。

私はせいぜいえさをあげたり、散歩するくらいでした。

一瞬、面倒な気がして後悔したのも事実。

31年間、自分のペースで生きてきたわたし。

結婚してもそれは変わらずに。

ここにきて初めて自分がすべてのお世話をしないと生きていけないいのちに

出合ったのだ。

その後、妊娠判明。

つわりの時期にルナのうんちとおしっこのニオイがきつかった。

なんでもかんでも噛んでしまうので新築の家に傷が出来るのが悲しかった。

思うようになることばかりではない。

忍耐という言葉を始めてかみ締めた時期だったかも。

でも日に日に可愛さが増していた。

気がついたらルナのおしっことうんちのタイミングがわかるようになり

トイレトレーニングもばっちり。

という事でもなく、あっちこっちにおしっこやうんちが・・・(;ω;)

お気に入りの琉球畳もうんちだらけ・・。

おしっこも・・。

リビングの床も高い床にしたのに、走り回って傷だらけ・・・。

くぉーと思う事ばかり。

でもやっぱり可愛い。

外出したらルナが寂しがっているのではと気になり。

夜中も一人で寝させていたので2階で寝ていた私はルナが鳴くような気がして

何度も様子を見に行った。

ルナを飼って3日目に母に告げた。

思ったとおり、あっという間にルナのとりこに。

そしてルナもばあばが大好きに。

まるでウランの時そのもの。

それから母は週2日。

仕事の休みの日は必ず我が家にやってくる。

ルナと散歩するためだ。

ウランの事を思いだしながら、目の前にいるルナを可愛がっている。

お正月に旦那サマの実家に帰っている間、ほぼ一日実家にルナを預けた。

次の日、母はこう言った。

「やっぱり一日一緒にいると情が移るね。この子がいなくなったらって

考えてしまったら悲しくなったわ・・・。」

私は言った。

「今さら・・・。とっくに情移ってるじゃん」

「だよねー」と母。

なんだか誇らしげな気持ちになった。

親孝行なんてしたことない。

どれが親孝行かわからない。

でも自分なりに何かをしてきたかもしれない。

だけどルナを我が家に迎えた事ほど母にとって支えになった事はないだろう。

家を建てた事よりも。きっと。

母は言う。

「どんなにばあばが好きでもお母さん(私のこと)がいないとルナは寂しいのよ。」

当たり前じゃ。

私が育ててきたんだから!!

そして母は言った。

「ウランと違っておばかなんだけど、、、可愛いのよね」

それを聞いた姉が言った。

「おばかだから可愛いのよ」

・・・・ばかばか言うな!!( ゚皿゚)キーッ!!

私が育てたからおばかちゃんになっちゃったのか?

ゆうたんが生まれ、ルナちゃんの扱いは一層ひどくなったけど

昼ごはんを食べに家に戻っている間はルナと二人の時間。

なんだかルナが可愛い時間。

夜、寝るときゲージじゃなくて布団に入りたがるルナ。

いつも私の行くとこ行くとこついてくる。

ゆうたんにおっぱいをあげているその背中にはりついてくる。

ちょっとの隙間を狙って一緒にいようとする。

旦那さまは反対したけど、夜は一緒に寝ることにした。

仕事をしてから昼間はずっと留守番。

帰ってからもゆうたんばかりにかまってしまい、ルナを怒るばかり。

夜だけでも一緒に寝てあげたら、ルナがそれで安心するなら。

ルナの人生はそう長くない。

ルナの幸せを考える。

そう思った時、しつけの為にとゲージに入れてしまうより

留守番をちゃんとしているのだから夜くらい一緒にしてあげようとおもった。

そしてルナは私の足元で丸まって寝ている。

あったかいふわふわのるな。

そう、ウランがくれたあの温もり。

また可愛いいのちがここにやってきたんだと幸せなのは私の方だった。

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コメント

きっと神様がKariさんをペットショップまで行かせてルナちゃんをみつけてくれるように小さな魔法をかけたのかもしれませんね。
Kariさん一家に幸せをもたらすようにルナちゃんは神様から授けられた大切な大切な家族だと思います。Kariさんはルナちゃんからたくさんの幸せと笑顔をもらってKariさんやご家族からルナちゃんのあふれる愛情をもらっているんです。
最高の幸せ者ですね☆
うちのジュリアも寝るときは一緒ですよ♪
私が深夜勉強をしてから寝室にはいると
グズオと旦那さまのいびきとジュリアの寝息の大合唱ですw ジュリアはいつも私の枕を枕にしてお布団にはいって寝ているのですが、私がベッドに入るとちゃんとどんなに眠くても場所をあけてくれるいい子です。

やっぱり家族っていいですね。 本当に帰る場所があって待っていてくれる家族がいるということは何にも代えがたい幸せだと思います。
Kariさんは本当に沢山の幸せをご家族からもらっているんですね♪ なんだか胸があつくなりました。

メイプリンさん♪

ジュリアちゃん、元気ですか?
ねこちゃん達も☆
グズオ君が生まれてからペットちゃん達の
写真がなくなってしまいましたね~。
けっこう楽しく拝見させて頂いていたので
またの登場お待ちしております!!
家族っていろんな事があってもみんなが
どうにかしようと努力し続けていれば
またいい方向に動き出すもの。
実家も今の自分の家庭も大事なたからもの☆
まわりにいてくれる人たちも。
メイプリンさんもきっとよくご存知ですね。
その大切さを。
息子達にとってもそうであるように家庭を
築けたらいいですね☆

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